借方とは、複式簿記において、勘定科目を用いた仕訳の左側の欄を指します。
複式簿記では、全ての取引について増加した金額と減少した金額をそれぞれ左と右に分けて記入してゆきます。この左側を借方、右側を貸方と呼びます。借方(左側)には、資産の増加、負債の減少、資本の減少、費用の発生等が記載されます。
簿記には複式簿記と単式簿記がありますが、一般に簿記という場合にはこの複式簿記を指します。
単式簿記が取引をただ一つの科目に絞って行う比較的簡易な形式であるのに対し、複式簿記は1つの取引を2つ以上の勘定科目に振り分けして記入します。そのため、複式簿記では記載した左側と右側では常に平衡が保たれることになります。
日本に複式簿記を最初に取り入れたのは福沢諭吉で、その際に英語の“debit”(デビット)という単語を“借方”と翻訳しました。
簿記では本来、債権・債務を記録することを目的としており、借方とは借り手という意味で用いられていました。債権を借方、債務を貸方と呼んで、債権を左側に書いたことが、現在の複式簿記の原型となります。
しかし、その後の簿記の発展に伴い、記録の範囲が拡大し、債権・債務に限らなくなったため、現在では借り手や貸し手という元の意味は全く失われ、慣用的に借方=左側という形として定着しています。
取引の要素を分類し、借方要素と貸方要素とに分けることを仕訳といい、仕訳は勘定科目と簿記のルールに則って行われます。
運営者・お問い合わせ プライバシーポリシー リンク集
Copyright(c) All Rights Reserved.